『爪もみ健康法』
爪の付け根にある「井穴(せいけつ)」は自律神経のバランスをととのえるツボです。 超シンプルでありながら、それを毎日刺激することで さまざまな辛い症状が改善され、病気になりにくく、太りにくい体質になるというではありませんか。しかも 爪の5人家族には、それぞれ担当があるようです。自律神経とは、内臓や血管など私たちの体の機能を、意志とは無関係にコントロールしている神経。呼吸、血液循環、食物の消化・吸収と、生きるのに不可欠な制御を自動的におこなってくれています。緊張・戦闘モードにさせる「交感神経」とホッとリラックスさせる「副交感神経」の二本立てです。ふたつがシーソーのようにバランスよく働いているときは、仕事も快調・休息もバッチリ、と充実した毎日を過ごせるのです。ところが、ストレスの多い現代社会では 交感神経に傾きがち・・・緊張は血管を収縮させるので、酸素や栄養が行き届かなくなり、老廃物や毒素が停滞! さらに、身体を病気から守る白血球のバランスも連動して乱れ、さまざまな病気を発生させるというのです。「ストレスは万病のもと」といわれるのは、「ストレスで乱れた自律神経が万病を引き起こす」という意味なのです。
もむのは、指の爪の生え際にある、両側の角です。あまり厳密な位置にこだわらなくても大丈夫です。反対の手の親指と人差し指で、両側からつまみます。一カ所を10秒間ずつ、痛いくらいの強さでギュッと強めに押しもみしてみましょう。とくに順番はありません。ひととおり刺激しても、全部で2分以内ですみます。1日に、2〜3度おこなえばよいです。不眠でお悩みの方は、寝る前におこなうと効果的です。
「薬指は刺激しない」こと!
交換神経のほうを刺激してしまうからです。軽いうつや低血糖、だるい・眠いなどの症状に活を入れたい場合をのぞいて、ふだんはそっとしておきましょう。
自律神経のバランスが整い、頭部の血流が改善されれば、脱毛以外にも、白髪や細毛、枝毛、切れ毛など、あらゆる髪トラブルの改善につながります。じっくり3回もんでも1日6〜7分以内! お金もかからず副作用もない「爪もみ」健康法。すぐに劇的な効果が現れる人ばかりではなくても、血行が良くなり爪の色が美しくなるのはたしかです。冷えや不調をケアしたいけれど時間がない!という方は、毎日の通勤・通学時やお仕事の合間に(こっそり)爪をモミモミしてみてはいかがでしょうか。