世界史編
ヨハン・セバスティアン・バッハ
小中学校の音楽室には、外国の音楽家の肖像画がかざられていました。そのなかで、バッハのヘアスタイルには違和感を感じませんでしたか? バロック音楽の巨匠バッハは、なんとも見事な白髪の巻き毛であり、ひときわ目を引き付けました。でも、実は地毛ではなくカツラだったのです。当時、ヨーロッパの上流階級ではカツラが大流行したそうです。ヨーロッパは乾燥しやすい土地であり頭皮も乾燥ぎみであったでしょうし、上下水道の整備が遅れていたため髪の毛の洗浄も不十分であったと想像されます。よって、髪の毛のトラブルや、ノミ・シラミなどの問題が多く、薄毛の人も多かったのでしょう。よって、お金がある人は、カツラをかぶって隠していたのでしょう。良し悪しは別にして、羊やプードルにも似たあの特徴的な髪形は、バッハの風格UPに大いに寄与したのではないでしょうか。
マリー・アントワネット
1789年のフランス革命で、夫のルイ16世とともに玉座を追われたマリー・アイトワネットは、処刑の前夜に、髪の毛が一夜で真っ白になったという俗説でしられています。でも、そんなことはあり得ません。黒く生えてきた髪の毛は黒いままで、白く変わることはありません。幽閉されて栄養状態も落ち、ストレスの影響で、徐々に白髪が増えていったのでしょう。
ナポレオン・ボナパルト
フランス革命の英雄といえば、ナポレオンです。馬に乗ったあの有名な肖像画はイケメンに描かれていますが、本当のナポレオンはちょっと違うようです。軍人としては小柄で、実はM字脱毛を隠すために帽子を斜めにかぶっていたという説もあります。そもそも痔を患い、胃下垂や胃潰瘍にも悩まされ、睡眠時間は平均3時間、酒豪で食べすぎ、・・・頭皮によいことなどいっさいしないという生活をしていたようです。しかも、落ち着きがなく、せっかちな性格、でもポジティブな思考・・・男性ホルモンが活性化し、いかにも脱毛ホルモンを生み出しそうです。幽閉されると、警備の人などが彼の髪の毛を記念に欲しがったそうです。自ら髪を抜きプレゼントしていた髪は、茶し白が混じっていたそうです。